
オフシーズンも雪上から離れたくないあなたに最適なオフトレは、屋内スキー場でのスノーボーディングです。
新型コロナウイルス流行の影響で手軽には海外に行けなくなった2021年・夏、しっかりとコロナ対策された屋内スキー場でのトレーニングが注目されています。
現在は日本国内に4か所の屋内スキー場があり、特にフリースタイル派のオフトレでは雪上の感覚を忘れないという点で大きなメリットとなります。
フリースタイル系のオフトレにはもってこいです
この記事はハーフパイプやビッグエアで活躍する藤沼到プロから写真提供などの協力を得て構成しています。
執筆は元プロスノーボーダーの渡部ルミが担当しました。
もくじ
メリット

屋内スキー場は
- 天然雪との差が少ない
- ハイクアップしなくていい
- 吹雪かない・寒くない
といったメリットがあります。
現在日本に存在する屋内スキー場はすべて人工雪やアイスクラッシュです。
天然雪ではないものの滑走感覚はブラシ類よりも本格的で、シーズンに入る前の足慣らしには最適です。

すべてのゲレンデでスノーエスカレーターやムービングベルトが設置されているので、ハイクアップしなくても滑れます。
ハイクアップの必要がないので無駄に体力を消耗することなく、しっかり練習に励むことができるのはうれしいポイント。
さらには天候に左右されず、一定のコンディションで練習することができるのも屋内スキー場ならではと言えるでしょう。
天候に左右されないので雪質の変化は大きくありません
装備

屋内スキー場は冬のシーズンのスキー場とは状況が異なるので、服装や装備についても事前にリサーチしておくと安心して挑めます。
服装
トップスはウエアのジャケットの人もいればフリースやトレーナー、フーディの人もいます。
激しく動くと暑くなるので、調整できる格好がベター。
ボトムスは濡れる可能性があるので、街着ではなくウエアのパンツが必須です。
もちろん普段履いているパンツで問題ありませんが、新しく買うならビブパンツが上級者っぽくておすすめです。
グローブは軍手やゴム手でもいけますが、グラブしたときに怪我をしないよう春用グローブが最適です。

ヘルメット

スノーヴァのキッカーではヘルメットの着用が義務付けられており、また、みさかのハーフパイプはヘルメットの着用率がけっこう高いです。
「新しいトリックを夏のうちに習得したい!」「どんどんレベルアップしたい!」という場合にはヘルメットがあると安心してトライできます。
ヘルメットは冬のシーズンも使えるので、耳あての付けはずしができるタイプがおすすめです。
人工雪用ワックス
屋内スキー場でこそワックスでの手入れが板の滑りの良し悪しを左右します。
ガリウムワックスのヌリッパなら人工雪にも対応するので、存分に板の性能を発揮できることでしょう。
スクレーピング不要なのでとても手軽です

ゴーグル
屋内スキー場では風の影響を受けないためゴーグルが不要です。
別に付けていても大きな問題はありませんが、ゴーグルを付けていくと「あれっ?」となるかもしれません。
夏季のみの営業
カムイみさかスキー場

カムイみさかスキー場は関東から80分で行ける室内スキー場です。
最大の特徴はパイプデザイナーというマシンで整備されたハーフパイプで、オリンピアンも練習に来るほどのハイクオリティ。
まったくの初心者がスノーボードデビューするのにはなかなか厳しいゲレンデですが、ターンがしっかりできるレベルならスクールもあるので安心です。
営業は時間で区切ったセッション制を採用しているので、時間のチェックを忘れずに到着時間を設定しましょう。

オールナイト営業があったり、グラトリ・カービングのイベントがあったりするので、ウエブサイトやSNSはしっかりチェックしてください。
Twitterはかなりこまめに更新されています。
2021年の夏はPayPay支払いでのポイント還元もあるので、かなりおトクに滑れます。
年中営業
インドアゲレンデ スノーヴァ新横浜
スノーヴァ新横浜はポリマーに水を含ませて凍らせた人工雪で作られたゲレンデです。
フラットバーンの『平ゲレンデ』が整備されているので、スノーボードデビューという方でも安心して滑れます。
平ゲレンデ(グラトリ可)のほかにキッカー・ジブのエリアもあるので、フリースタイル系のオフトレには最適。
キッカーはヘルメットの着用が義務付けられており、無料のレンタルも用意されています。
ゲレンデスケジュールが公開されているので公式サイトでアイテムの有無やイベントなどをチェックしてから行きましょう。
JSBA公認のスノーボードスクールもあり、JSBAの教程に沿ったレッスンを受けることができます。
会員制で年会費が必要となります。入会申込書は公式サイトからダウンロードできるので、プリントしてあらかじめ記入していくとスムーズに入場できます。
ギアはレンタルがそろっているほか、来期モデルの試乗ボードもあります。
以前あったハーフパイプは2017年のリニューアルで廃止されました。
ライブカメラが設置されており、YouTubeuライブで配信されています。
12時間以内のライブ動画が再生できるので、1本滑るごとに確認できるほか、家に帰っても滑りのチェックができます。
ライブカメラでライディングチェックできるのはうれしい!
スノーヴァ羽島
スノーヴァ羽島はスノーヴァ新横浜と同じく、ポリマー製の人工雪の屋内ゲレンデです。
初心者やグラトリ愛好家にも安心のバーンが用意されており、さまざまなレベルのスノーボーダーが集まります。
初心者エリアとジャンプエリア、ジブエリアが設定されているほか、ゲレンデ下部に初級者向けの『初めてパーク』も用意されています。
レンタルやスクールも完備されているので、羽島で夏にスノーボードデビューし、コソ練で上達するのもいいかもしれません。
ライン登録での割引クーポンやInstagramでのコンテストもあるので、SNSのチェックは必須です。
2021年秋をもって廃止となる予定ですが、それまでの間は来場者全員が会員料金で滑れます。
コンテストはハッシュタグを付た投稿をするだけで参加できます
秋季・冬季のみの営業
狭山スキー場
狭山スキー場は池袋から40分、駅から3分と好立地の室内ゲレンデです。
10月から4月の営業なので夏のオフトレには利用できませんが、本格的な冬のシーズンが始まる前の足慣らしには最適です。
全長300mのゲレンデは2020年にリニューアルを行い、2機のムービングベルトが新設され、シングルリフトが廃止されました。
ムービングベルトは中腹で乗り換えとなっており、初心者や初級者は途中で降りてゲレンデに入れます。
オールナイト営業もあるので事前に公式サイトでカレンダーをチェックしましょう。
スクールとレンタルも完備されていますが、新型コロナウイルス流行の影響でグローブのレンタルは休止されています。
下半分は緩斜面なので初心者でも安心して滑れます
そのほか、スノーボードのオフトレについてはこちらの記事もご覧ください。
スノーボードオフトレ大全!自宅で!スケボーで!オフトレ施設で!からだを鍛えて冬に備えよう!
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協力・写真提供

藤沼到
プロスノーボーダー / イベントMC
1979年11月27日生まれ
藤沼到プロへのインタビューはこちらの記事をご覧ください。
藤沼到『みんな、ずっとスノーボーダーでいてほしい』スノマガインタビュー
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藤沼 到 プロスノーボーダー / RIDE FOR A SMILE
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