「もっともっとスノーボードがうまくなりたい!たくさん滑りたい!でも、でも、お金がない……」
そんなあなたにピッタリなのがスキー場でのリゾートバイト。
「そうは言っても、スキー場バイトってキツそうなイメージがあるなぁ……」
そんな不安を抱くのも無理はありません。
リゾートバイト経験が8シーズンある筆者も、たしかにキツイと感じた職種やシーンがありました。
- 寒い
- 忙しい
- 土日に休めない
- 体力が必要な職種が多い
- 滑りたいタイミングで滑れない
- 買い物や外飲みで不便
これらのデメリットは本当に存在します。
実際キツイです。
それでも、
- タダで滑れる
- スノーボード・スキーがうまくなる
- お金が貯まる
- 出会いが多い
- 未経験でも活躍できる
といった、デメリットを補って余りあるメリットもたくさんありました。
「とにかくスノーボードがうまくなりたい!」という人には、スキー場バイトは絶好の環境です。
ここでは筆者の経験を交えながら、スキー場バイトの実態に迫っていきます。
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この記事はリゾートバイト歴8シーズンの元プロスノーボーダー渡部ルミが担当します。
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筆者がリゾートバイト探しに実際に利用したのはリゾバ.com!
スキー場バイトのうれしい点・メリット
タダで滑れる・スノーボードが上達するのがうれしい
スキー場バイトの最大の魅力はなんといっても「タダで滑れる」こと。
休みの日はもちろん、仕事の前後や中抜けに滑りに行けるので、スノーボードがグングン上達します。
スノーボード初心者ほど成長を感じやすく、どんどんスノーボードが楽しくなってきます。
スノーボード未経験でも大丈夫。
無料のレンタルやスクールの割引があるスキー場も多くあります。
未経験者から初心者・初級者、上級者まで、上達を確実に実感できるはずです。
筆者も、初めてのスキー場バイトのころはまだ初級者でしたが、最終的にはプロスノーボーダーになることができました。
もちろん上達するにつれ限界が高くなり、スノーボードライフが楽しく、また、充実したものになりました。
お金が貯まるのがうれしい
スキー場バイトはリフト券が無料なだけでなく、寮費や生活費、食費が無料または格安の場合がほとんど。
生活費が抑えられるため、自然と貯金ができるのは大きな魅力です。
スキー場によっては、売上が多い日に『大入り袋』が配られたり、満期まで働けばボーナスが出たり、毎月往復交通費が支給されたりすることも。
筆者も、バイトで得たお金でスノーボードギアを新調したり、貯金をして海外に滑りに行ったりできました。
ニュージーランド、カナダ、フランス、オーストリアなどに1か月から3か月ほど滞在し、上達を繰り返せたのはスキー場バイトのおかげです。
出会いが豊富なのがうれしい
全国各地からスノーボーダー・スキーヤーが集まるため、性別や年令を問わず、多くの出会いがあります。
同じ趣味を持つ仲間といっしょに働くことで、仕事もプライベートも充実した時間を過ごせます。
筆者も、スキー場バイトで出会った仲間とは今でも連絡を取り合い、いっしょに飲みに行くこともあります。
FacebookやInstagramでつながっている仲間も多く、滑りに行った話などもアップされるので、ROMるこちらもワクワクします。
気になる恋愛模様ですが、スキー場バイトで知り合って結婚したカップルを何組か知っています。
最初からカップルで赴任し、愛を深め、結婚に至ったカップルもいました。
未経験でも活躍できるのがうれしい
特別なスキルがなくても大丈夫。
スキー場バイトでは、未経験者も問題なく活躍できる職種が豊富にあります。
資格や経験が必要な職種には、はじめから配属されないので、安心して始められます。
筆者も初めてのレンタルでは未経験からのスタートでした。
スキー場バイトのキツイ点・デメリット
寒さがキツイ
スキー場、とくにゲレンデは当然のことながら寒いです。
とくにリフト係やパトロール、インストラクターなど、屋外での仕事の場合は防寒対策が必須。
雪はもちろん、合わせて風が吹くととくにつらかったのを覚えています。
忙しい・土日に休めないのがキツイ
スキー場のピークは、週末や祝日。
年末年始や連休はとくに忙しく、土日に休むことはほとんどありません。
体力が必要な職種があるのがキツイ
スキー場バイトの中でもインストラクターやパトロールは体力が命。
そのほか、立ちっぱなしの仕事などは体力に自信がないキツイと感じることも。
滑りたいタイミングで滑れないのがキツイ
スキー場バイトは「タダで滑れる」とはいえ、好きなとき、好きなだけ滑れるわけではありません。
繁忙期には残業があったり、休みが少なかったりすることもあり、思うように滑れないこともあります。
事前にどれくらい滑れるかを確認することが大切です。
交通の便が悪いのがキツイ
スキー場は山間部にあるため、交通の便が悪いところが多いです。
買い物をするにもコンビニ程度でも歩いて行けなかったり、飲みに行くにもスキー場のシャトルバスで20分も行かなくてはならなかったり。
本当に山奥で、もっとたいへんなスキー場もあるようです。
寮からすぐに街があり、コンビニもスーパーも居酒屋も徒歩圏だというスキー場もあるので、仕事を決める前に交通の便は確認しましょう。
車の持ち込みができるかどうかも要チェックです。
スキー場バイトにはこんな仕事がある!
スキー場バイトにはさまざまな職種・仕事内容があります。
自分の得意分野や興味に合わせて選ぶことができるので、事前にどんな仕事があるのかチェックしておきましょう。
筆者が経験した職種を前半で、その他の職種を後半でご紹介します。
売店
初めてのスキー場バイトはスキーセンター内での売店でした。
1か所は、朝6時から勤務するスキーグッズ販売がメインの売店。
もう1か所は夕方がピークのおみやげ屋さん。
シフト制で、早番と遅番、中抜けの3体系がありました。
ナイターもあるスキー場だったので、毎日滑れました。
中抜けは2時間だったので、短時間なら滑れました。
お客さんがいない時間は品物の補充や整理がありますが、それが終わってしまえば座って待機できるので、体力はナイターまで温存できました。
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レンタルショップ
レンタルショップでのアルバイトは2シーズン経験があります。
朝はめちゃくちゃ忙しいですが、昼間は超ヒマ、夕方はぼちぼち忙しい感じでした。
未経験では厳しいのではないかと思いがちですが、仕事はすぐ覚えられます。
スノーボードやスキーに興味がない、地元雇用のおじさんもいたほどです。
職場内でワックスがけができるのが大きなメリットでした。
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リフト係
ヘルプでリフト係を経験したこともありました。
立ちっぱなしのイメージがありますが、20分で検札、乗り場、運転、休憩をローテーションするため、半分は温かい屋内で座っていられました。
農家など、地元雇用のおじさんもいたり、女の子もいたり、体力だけがすべてではない職種です。
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インストラクター
いちばん長く務めたのはインストラクターです。
初めてインストラクターをしたときは、無資格でも問題のない、JSBA非公認校でした。
そのときにJSBAの2級を取ったので、次の年はJSBA公認校の非常勤アシスタントとなりました。
その後はインストラクター資格を取り、常勤として勤務。
スノーボードが好きなだけあって、とても楽しい仕事でした。
自分がレッスンした生徒さんが上達して行くのがうれしかったなぁ、と思い出します。
朝夕の研修があったので、プロスノーボーダーの校長からスノーボードを教わることができ、かなり上達しました。
自分がプロスノーボーダーになったのも、インストラクターをしていたときです。
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パトロール
インストラクターは大雪の日や繁忙期にパトロールの補助をすることがありました。
雪かきをしたり、埋もれてしまった柵を掘り起こしてネットを整えたり。
パトロールの本業である救護は、もちろん本職が務めます。
たくさん滑れる職場ですが、体力的にも精神的にもかなりハードです。
スキー場バイト初年度では務まらない職場ですが、何年かバイト経験を積み、スノーボードが上達したら検討すると良いでしょう。
女性のパトロールもいるので、体力に自信があるならぜひトライしてみてください。
ただし、パトロール経験が必要な職場もあるので要チェックです。
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ディガー
ディガーもインストラクターのときにヘルプにまわることが多い職種でした。
『ディガー』という聞き慣れない言葉にピンとこない方もいるかと思いますが、パークの整備をする『掘る人』です。
ディガーはスノーボードのスキルが求められる仕事なので、初年度では少し難しいかもしれません。
パークを整備したあとは試し飛びもするので、フリースタイル系のスノーボーダーにはピッタリの仕事です。
完全にスノーボード上級者向けです。
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スクール受付
わたしが経験した中でいちばんキツくなかったのはスクール受付でした。
スクール受付専門のスタッフがいましたが、そのスタッフが休みのときは、女性インストラクターが交代でスクール受付を担当しました。
朝の入校受付はひたすら忙しいですが、レッスンが始まってしまえばあとはほとんど座っているだけ。
プライベートレッスンの受付のためにいるだけなので、本当にラクでした。
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レストラン
売店スタッフをしていたとき、昼間は基本ヒマなので、レストランのヘルプにまわることがありました。
厨房やホールはできないので、ひたすら皿洗い。
未経験でも確実にできる仕事です。
一方、厨房は経験者でないと務まらないと思いがちですが、ゲレンデ内のカフェテリア式レストランの場合、お湯ポチャが多いので、未経験でも務まります。
もちろん、調理経験が必須の調理場もありますが、募集要項で確認ができます。
ホールも注文を取りに行くタイプではないので、レジでのキャッシャーやテーブルの拭き上げがメイン。
未経験者でも問題なく、すぐに慣れることができる職種です。
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その他・屋内
わたしが経験したことのない屋内での職種は、インフォメーション、リフト券売り場、事務、ホテル関連があります。
インフォメーションとリフト券売り場、事務は座ってできる仕事なので、体力が温存でき、スノーボードでめいっぱい体力を使うことができるでしょう。
ホテル関連は、フロントからベル、客室清掃まで、さまざまな職種があります。
どれもメリット・デメリットありますので、ホテルの中でもどんな仕事につくのか、しっかりと確認しましょう。
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その他・屋外
こちらもわたしが経験したことのない職種として、キッズパーク、駐車場係、バスドライバー、圧雪・降雪があります。
キッズパークはムービングベルト係や、貸出品の整理、受付など。
駐車場はゲートでの料金係のほか、誘導、除雪などがあります。
バスドライバーはシャトルバスの運転手で、大型車の経験者でないと務まらない上、免許が必要。
圧雪・降雪はかなり特殊な仕事ですが、降雪に関しては未経験でも応募可能なスキー場があります。
どちらもスキー場がクローズしてからの勤務なので、昼間はフリータイム。
もちろん睡眠時間を確保する必要はありますが、好きな時間に滑れるのはうれしいポイントです。
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スキー場バイトの年齢層は?
スキー場バイトは20代が多いのではないかと思うかもしれませんが、30代もけっこう多くいます。
夏は農業、冬はスキー場という地元雇用のスタッフもいるので、40代・50代もふつうにいます。
年齢に臆することなく、「行きたい!」と思ったらスキー場バイトに飛び込んでみましょう。
スキー場バイトの私生活はどんな?
ここまで仕事について多く触れてきましたが、やはり充実させたいのは私生活だと思います。
ここでは、筆者の経験を元に、スキー場バイトでのプライベートについてお話します
たくさん滑れる!
スキー場バイトの最大の魅力は、職種やシフトの選び方さえ失敗しなければ、たくさん滑れることです。
通いでスキー場に来るのとは比べ物にならないくらい、本当にたくさん滑れます。
これで上達しないわけがない。
毎日滑っても全然飽きることなく、むしろどんどん楽しくなります。
上達することで新たなチャレンジができ、さらに楽しみが増していきます。
個室と相部屋がある
スキー場バイトでは多くの人が寮生活を体験します。
寮には相部屋と個室があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
相部屋はほかのバイト仲間と楽しく過ごすことができる反面、気を遣う場面もあります。
個室はプライバシーが守られるので自分のペースで生活できますが、部屋が狭くてきゅうくつなケースが多いようです。
筆者は両方経験しましたが、多少気を遣うことがあっても、広さに余裕がある相部屋のほうが快適に感じました。
お酒を飲む機会が多い
スキー場バイトはたくさんの仲間ができ、自然とお酒を飲む機会も増えます。
寮には広めの共有スペースがあることが多く、毎晩のように誰かが集まって、楽しく飲んでいます。
また、職場の仲間同士で居酒屋に出かけることも。
もちろんお酒を飲まない方も大丈夫。
無理して参加する必要も、無理して飲む必要もないので、安心してください。
温泉でリフレッシュ
スキー場の近くには温泉があることが多く、滑ったあとの疲れた体を癒やすには最高です。
中には、寮のお風呂が温泉というスキー場もあり、毎日温泉を楽しむことができたこともありました。
また、スパ施設や併設ホテルの温泉大浴場を無料で利用できるスキー場もありました。
買い物が不便
デメリットにも書きましたが、スキー場は山奥に位置することも多く、買い物が不便なこともありました。
現在なら買い物に関しては、ナマモノ以外は通販を利用することもできるので、あまり心配はないかもしれません。
へき地にあるスキー場では、従業員向けで買い物バスが運行されることもあるようです。
利便性については、事前にしっかり確認しておきましょう。
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すぐに働けない場合でも勤務期間の希望を伝えれば大丈夫。
履歴書の作成もオンラインで完結するので手軽です。
長期勤務者には英語のオンラインレッスンが無料になる特典も。
まとめ
スキー場バイトは確かにキツイ面もありますが、その一方で、無料で滑れる特典や、スノーボード・スキーのスキル向上、貯金ができること、さらには多くの出会いなど、メリットがたくさんあります。
キツイ面があるからこそ、その分やりがいや楽しさを感じられる仕事です。
「スノーボードがうまくなりたい!」
「ガッツリ稼ぎたい!」
という人にはピッタリのスキー場バイト。
筆者の経験も参考にして、スキー場バイトを通して得られる楽しさや成長をぜひ体験してみてください。
リゾートバイトがどんな感じなのか気になる方は筆者の体験談をご覧ください。