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ノーマルタイヤにチェーンでスキー場に行くのは無謀?(スノボ編)

ノーマルタイヤとチェーンだけでスキー場に行ける? という質問を受けることがあります。

結論からいうと、

  • 季節やエリアによりますが、行けます
  • でもおすすめはしません

というのが無難な回答です。

できれば、安くてもいいのでスタッドレスタイヤを用意しておくのが確実です。

国産の非金属タイプのチェーンは1万円から2万円くらいします(命がかかっているので謎のメーカー製は避けましょう)。

プラス5,000円~15,000円くらいで、そこそこ程度のいい中古スタッドレスタイヤをセットで購入できます。

この記事では、ノーマルタイヤにチェーンでスキー場に行くのはアリかナシかを、少し深掘りして考えていきます。

行けるか行けないかは条件次第

ノーマルタイヤではスキー場に行けないのでしょうか?

大昔、まだスタッドレスタイヤが進化していなかった時代には、ほとんどの人がノーマルタイヤとチェーンだけで雪道を走ってました。

そう考えると、現在でもノーマルタイヤにチェーンだけでスキー場に行くことは不可能ではありません。行くだけなら、行けます。

ただ昔よりも確実に危険が増している点が気がかりです。

  • まわりの車が速いスピードで走っている
  • 昔ほどチェーンを装着する車に配慮がされていない

30年ぐらい前であれば多くの車が高速道路上でチェーンを装着したり、主要国道沿いでチェーンを装着したりしていました。

そのため周りのドライバーも道路を管理する行政も、チェーンを装着する人に対する配慮を行っていました。

スノボンヌ博士
広大なチェーン装着場で一斉にチェーンをつける風景も、冬の風物詩のように見かけました。

一方、現在は冬タイヤを装着していることがほとんど常識となっているので、そのぶんチェーンをつける人に対する配慮は少なくなっています。

数少ないチェーン装着車は、肩身の狭い思いで走行したり、交通事故に細心の注意を払いながらチェーンの装着をすることになります。

スノボンヌ博士
特にチェーンだとスピードが出せないのが、かえって危ないと感じます。

それでも地域や季節によってはノーマルタイヤとチェーンだけでスキー場に行くことは不可能ではありません。実際、ノーマルタイヤでスキー場に来ている人もいます。

目的は到着することでなく滑ること……

チェーンの着脱は慣れればすぐできるのですが、慣れていない人にとってはハードルが高い作業です。

いつどこでチェーンを装着すればいいのかといった見極めにも、ある程度の経験と慣れが必要です。

そう考えると初心者こそ冬タイヤを装着して不安のない運転をしてほしいなと思います。

行き帰りの運転だけで疲れてしまうとスノーボードをする体力が残っていないということもあります。その点を考えても、ノーマルタイヤ+チェーンで雪山にアプローチするのは、できれば避けた方がいいのではないでしょうか。

その他チェーン装着車のデメリット

  • めちゃくちゃ乗り心地が悪く長距離はつらい
  • 関越トンネルでは入口で外し出口でまた装着させられる
  • 時々チェーンが切れる(これはかなりつらい)

僕は厳冬期に山形の豪雪地帯で運転免許を取ったので、チェーン着脱は得意です(教習中に68回チェーン着脱を経験)。しかし! それでもやりたくはないです……。

というわけで、なんとか予算を取って冬タイヤを確保してください。絶対そのほうがいいと思います。

どうしたら安くスタッドレスタイヤが買える?

スタッドレスタイヤの選び方は、運転する条件によって結構違ってきます。

この記事を読んでいるということは普段はめったに雪が降らない地方に住んでいる方だと思います。日頃は雪上を走らずスノーボードに行く時だけ雪道を走る可能性がある、というライトユーザーであれば、以下の激安作戦でもけっこう大丈夫です。

ここからはライトユーザー向けに、どうしたら安上がりに冬タイヤを入手できるのかを考えていきます。

週末ボーダーなら中古タイヤでもいける

4本で24,502円と激安で入手したスタッドレスタイヤ

たまにしか雪道を走らないライトユーザーが、最安でスタッドレスタイヤを入手するとすれば、考えられるのは中古タイヤのネット販売利用です。

以前、どうしても3月にスタッドレスタイヤを購入する必要があり、タイヤ・ホーイール販売のあいりん (楽天店)を利用したことがあります(注1)。

結論からいえば、これは激安でした

またこのショップは電話で問い合わせをすると自分の車に装着できるかなど、諸条件を考慮して総合的にアドバイスしてくれます。その上で、タイヤとホイールとの最適な組み合わせなども提案してくれます。

初心者でもかなり安心して購入できるため、中古タイヤといえども心配なく買うことができました。

購入したのはダンロップのウインターマックス01というモデル。本来はバンなどに使うタイプですが「行きたいエリア(中京)や季節を考えると十分だろう」という事で、発注しました。

LINKタイヤ・ホーイール販売のあいりん

気になる値段はタイヤとホイールを合わせて4本で合計24,502円(税込送料込み)です。おそらくこれより安く買うのは結構難しいと思いますので、価格重視であれば中古のスタッドレスタイヤを狙ってみてください。

中古タイヤが向いている人

  • とにかく最安価格を目指したい
  • 北海道や東北、標高が高い所を走らない
スノボンヌ博士
関西以西のユーザーならぜんぜんアリです。

注1……3月はオートバックスなどでもスタッドレスタイヤは姿を消しており、店頭ではほとんど手に入りません。実店舗で買うなら早めが正解です。

中古タイヤを買った時の注意点

中古タイヤでも程度がよければかなり長く使えます。上の写真はうちに届いた中古スタッドレスタイヤ。ホイールもついていて、高速道路走行を想定した空気圧に調整されていました。

中古のスタッドレスタイヤを買ったら、まず商品到着と同時に検品をしてください。スタッドレスとして使える限界を示したサインがついているモデルでは、それよりもタイヤの溝が残っているかを確認します。

また、あまりにもヒビが多いなど問題がありそうなら、販売店に連絡をして対応してもらいましょう。

そもそも夏タイヤをオールシーズンタイヤにしておく作戦

もし夏タイヤを近々交換しないといけない、という状況であれば早めにタイヤ交換をしてしまうのも手です。オールシーズンタイヤに変えてしまうと、夏タイヤのまま雪道も走れるからです。

オールシーズンタイヤはここ数年注目を集めている製品ジャンル。夏タイヤでありながら冬も使えるので、「そこまで豪雪地帯ではないけれど雪にも備える必要が……」といった地域で人気が出ています。

このジャンルで先行しているメーカーはグッドイヤー、ミシュラン、ピレリなど。他メーカーも含めて選択肢が広がってきています。

ただし、雪道を走れるといっても、スタッドレスタイヤに比べると雪上性能は劣ります。そこで念のためにタイヤチェーンを用意しておき「オールシーズンタイヤで対応しづらくなくなったらチェーンを併用する」といった使い方であれば、安心しておすすめできます。

最近のスキー場は、ゲレンデ周辺までしっかり除雪してくれている所が多いので、オールシーズンタイヤを利用できる場面が広がっています。

とはいえ、北海道や東北など冬タイヤに厳しい性能が要求されるエリアではあまりおすすめできません。

たとえば上記のようなモデルがあげられます。

ただ、実際に買うとなるとサイズ間違いやホイール手配などが心配なので、Amazonではちょっと買いにくいと思います。以下のショップであれば、サイズ間違いも保証対象なので、安心して申し込めるはずです。

LINKタイヤフッド……取付まで依頼できるので安心

オールシーズンタイヤがおすすめの人

  • 近々夏タイヤを交換する必要がある
  • そこまで厳しい雪道を走らない
  • タイヤチェーン併用でも構わない

最近のスタッドレスタイヤのトレンド

スタッドレスタイヤはそれなりに長い歴史があり、性能的にも一定レベルに達している製品です。その中で、各社さらに性能アップをはかっており、特にここ数年で進化しているのは次のようなポイントです。

  • 燃費性能を上げる改良が進んでいる
  • 2年目3年目以降の性能を維持するような長寿命化が進んでいる
  • 高速性能の改善が進んでいる
  • アイスバーンでの性能が進化している

アイスバーンでの性能と、雪の上での性能を確保するメカニズムとは異なっており、それぞれ相反する条件をクリアする必要があります。

最近の技術開発によりアイスバーンでの性能が上がっているので、東北や北海道など寒冷地のゲレンデに行く人や標高が高い山に行く人は新しいスタッドレスタイヤを購入した方が安心です。

もうひとつは寿命の問題。スタッドレスタイヤは一般のタイヤに比べるとどうしても寿命が短い点は押さえておきたいポイントです。

一般的にはタイヤとしてまだまだ使える状態であっても、50%磨耗した段階でスタッドレスタイヤとしての使用は限界を迎えるといわれています。

そこから、ある程度長距離を走る人は、中古でなく新品のスタッドレスタイヤにしておいたほうが経済的という可能性もあります。

新品のスタッドレスタイヤをできるだけ安く入手したいという場合はイエローハットなどの店頭価格とネットの価格を比較して、検討してみてください。

ただしネットの場合は取付作業が問題になります。自分で取り付けできるのであれば楽天やアマゾンで購入してもいいのですが、自信がない場合は取り付けもあわせて依頼できるネットショップを利用するほうが安心です。

以下のサイトであればイエローハットをはじめとした、自宅近くのショップでの取り付けをセットで申し込むことができます。

LINKタイヤフッド……取付まで依頼できるので安心

新品のスタッドレスタイヤが向いている人

  • 寒冷地でアイスバーンを走る可能性がある
  • 冬タイヤで長距離を走る
  • 雪道の運転に自信がない

初めての!タイヤ取り替え手順

新品中古にかかわらずタイヤのネット販売を利用した場合は、自分でタイヤを交換する必要があります。

慣れれば難しくないのですが、いくつか注意点があるので、順を追ってみていきましょう。

用意する物

  • ジャッキ
  • ジャッキ操作棒
  • ボックスレンチ
  • 軍手
  • (三角表示板)

ジャッキ、ジャッキ操作棒、ボックスレンチの3点セットは車に搭載されているはずなので、探してみてください。場所がわからない時は、グローブボックスに入っている取扱説明書を参照してください。

交換に適した広さがあり、平坦で安全な場所に停車したら、以下の手順でタイヤを交換します。

工具を準備する

念のためジャッキや操作棒が揃っているか確認してください。

ホイールキャップを外す

ホイールキャップがついているタイヤの場合は、最初に外しておきます。平たい工具を差し込んで、てこの原理で外します。

アルミホイールなどでは、この作業は不要です。

まずタイヤのナットをゆるめる

タイヤは4個か5個のホイールナットという部品で固定されています。ジャッキアップする前に、ホイールナットを少しゆるめておきます。

硬くて回せない場合は、ボックスレンチを足でガツンと踏んで回せばOKです。ジャッキアップする前にゆるめておくのが大切なポイントです。

逆にタイヤを固定する時にボックスレンチを足で踏むのはNG。強く固定されすぎて、外れにくくなってしまいます。

ジャッキを当てる部分を確認の上ジャッキアップ

ジャッキを当てる場所をジャッキアップポイントといいます。ジャッキアップポイントの場所や形状は、車によって違っています。

場所がわからない場合は取扱説明書で確認しておいてください。

2つのくぼみの間がジャッキポイント

この場所を間違えるとボディ下部を破損する危険があります。また、それぞれの車に、ジャッキポイントの形状にあった専用のジャッキが積まれていますので、他車の物を流用する時は要注意です。

夏タイヤを取り外します

古いタイヤを取り外し、車のどこに着いていたかわかるようにメモをしておきます。「右前」「左後ろ」などとメモしたマスキングテープを貼っておくのがおすすめです。

冬タイヤを取り付けます

冬タイヤに交換します。車に取り付けたら、ホイールナットをつけて、手で軽く締めておきます。

静かにジャッキを下ろします

車を揺らさないよう注意して、ゆっくりとジャッキを下ろしていきます。最後にボックスレンチでホイールナットを締め付けて完了です。

手でしっかりと締め付けるようにしましょう。

スノボンヌ博士
以上を4回繰り返せば完了です。

おすすめスタッドレスタイヤ

では、新品のスタッドレスタイヤを買うとしたら?

安心をとるか、安さをとるか? そこで選ぶモデルが変わってきます。おすすめするとしたら、性能に定評のあるブリジストン「BLIZZAK(ブリザック)」か、コスパに定評のあるトーヨータイヤの「Winter TRANPATH(ウインター・トランパス)」かの2択。北海道や東北を走る可能性があるなら「BLIZZAK」にしておき、そうでもないなら「Winter TRANPATH」で、といった使い分けも合理的です。

トーヨータイヤ (TOYO TIRES)
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とはいえ適合するサイズやホイールの選び方は難しいので、ネットで購入するなら以下のタイヤフッドを利用してください。

サイズを間違えた場合でも「サイズ間違いあんしん保証」により、変更手数料無料で取り替えてもらえます。また、全国4800店舗のカー用品店で取付できるため、自分で交換したくない人にも向いています。

LINKタイヤフッド……取付まで依頼できるので安心

トップページの「車種から探す」をクリックすると、自分の車に適合したタイヤが表示されます。

  • この記事を書いた人

立石秀彦

元雑誌『SnowBoarder』編集長。スノーボードがうまくなるハウツー系記事が好きです。

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