9月いっぱい、スノボ板の型落ちモデルはあまり流通しません。探すなら10月・11月がベスト!
でも、いま買いたい人もいますよね。
そこで、元プロスノーボーダーの渡部&元スノーボード雑誌編集長の立石が「今買える板ベスト3」を選んでおきました。
1位 鉄板グラトリ板

TNT Cなら初心者もいけるし、グラトリメインなら上級者になっても使えます。元々62,700円の人気モデルなので、とりあえず押さえておいてソンはありません。かなりいいと思います。楽天だと、今のところサイズも自由に選べますよ。
2位 メンズ・レディース

3位 メンズ 149cm

もっと多くの板を載せたかったのですが、今はやっぱり旧モデルが少ないですね。しかし、上記のモデルなら「失敗した!」とはならないので安心して使えます。
ちなみに、初中級の人に向いている板を選びました。
じっくり探すなら、10月ごろ「スノマガ」で再検索してみてください。この記事をブックマークしておくのもありです。
秋には記事内容も一新し、おすすめの型落ち旧モデルがザクザク掲載されている予定です。
ここからは2022-2023シーズン版の記事です。参考になる部分もありますが、情報はやや古いのでご注意ください。2023-2024シーズン向け記事は10月頃制作予定です!
スノーボードの板とブーツとビンディングを普通に揃えると、だいたい10~15万円くらい。
型落ちモデルを買うことで半額以下に抑えれば、浮いた予算でもう1回スノーボード旅行に行けます。滑れば滑るほど上達を感じる初中級の時期に、これは大きいポイントです。
激安旧モデルの一例
たとえばロシニョール(ROSSIGNOL)のディストリクト(DISTRICT)なら、税込・送料込12,900円以下で買えます(2023年1月13日現在)。
2023年2月26日補足
旧モデルほぼ完売。むしろ現行機種が安くなってます
2月に入り、現在、旧モデルはほとんど売り切れています。しかしシーズン終盤となり、ニューモデル(2023モデル)のディスカウントが始まりました。
以下のセットはROSSIGNOLの初級オールラウンドボードに、FLUX PRがセットされて激安価格。PRを単体で買うと17,000~20,000円くらいですから、この板は実質1万円弱とも考えられます。

なお、2~3月にお買い得なスノーボードを探すとしたら、2点セットがおすすめです。
(補足ここまで)
ちゃんとした初中級向けの板がこの値段なら、もはやレンタルを借りている場合ではありません。
とはいえネット上には怪しげな謎ブランドの板や、お金だけ取って商品を送ってこない詐欺サイトが存在するのも事実。
そこで、この記事では狙うべき激安な型落ちモデルをプロの目で厳選しています。
激安型落ち板のポイント- メジャーブランドであること
- 初中級モデルであること
- 古すぎないこと
また旧モデルをどこで買うべきか? 具体的なおすすめモデルは何か? など、気になる点も解説します。
参考ウエアの激安旧モデル・アウトレットを特集した記事も人気です。もくじ
板とビンディングは旧モデルOK。ブーツはNG(買い方ガイド)

写真のように、スノーボーダーの体に直接接しているのがブーツ。ここだけはフィッティングに気をつかい、できればショップで試し履きしてから購入してください。
ネットでブーツを買うなら、Burton公式オンラインストアのように信頼性の高いサイトを利用しましょう。
一方、板とビンディングは直接体に装着しないため、ネットで激安モデルを購入しても比較的安全です。ただし、何の知識もなく購入すると失敗しがちです。
そこで、ここからは板とビンディング(特に板)の激安旧モデルを探すコツを紹介していきます。
激安の旧モデルは9月頃から多く見かけるようになり、11月くらいまでが販売ピーク。12月はギリで間に合うシーズンです。年を越すと見つけにくくなる傾向があります。
初中級向けの板なら旧モデルのコスパ絶大

最新テクノロジーはコストがかさむこともあり、上級モデルにのみ投入される傾向があります。
そのため、上級モデルは去年より劇的に進化していることがあるのですが、初中級モデルはグラフィックだけ変更し、中身はほとんど去年と同じというパターンがよくあります。旧モデルと最新モデルで大差ない場合が多いといえるでしょう。
そこで、初中級モデルの型落ちはコスパが高い! といえます。
ネットの3点セットは避ける
ネットで買う場合は3点セットを避け、板+ビンディング(2点セット)とブーツは別々に購入するようにしてください。
また、メジャーブランドの板に謎ブランドのビンディングやブーツがセットされているケースがあり、これを買ってしまうと高い確率で後悔します。
どうしても3点セットを狙うなら、有名ショップの店頭で探すほうが安心です。有名ショップの場合、それなりにちゃんとしたビンディングやブーツをセットしているからです。
ただし、店頭で買う場合は案外「サイズが選べず希望商品が買えない」といった問題も起きがちです。
店頭購入のメリット・デメリット- ブーツのフィッティングができる(メリット)
- お店の在庫から選ぶので欲しいものが買えない可能性がある(デメリット)
そこで、コストと安心を両立するなら、次のように考えましょう。
- 板とビンディングはネット購入でもOK(コスパ重視)
- ショップでブーツを購入(安心)
ブーツを買いに行く時は、ビンディングのブランドやモデル名を覚えておきましょう。ショップ店頭で店員さんにそれを伝えれば、相性がいいブーツを教えてもらえます。
ここからは、具体的に「とはいえ、どこで買うべきか?」をガイドします。
BURTONの旧モデルは公式サイトが最強

私もよく利用しますが、バートンの公式ネットショップなら安心して買い物ができます。旧モデルも充実しており、トップページの「アウトレット」というメニューを開くと豊富な在庫にワクワクできます。

型落ちだけでなく、サンプル商品のアウトレット販売などもあり、他のショップとは一線を画す品揃えも魅力です。
Burtonオンラインストア|公式サイト
公式サイトにアクセスしたら、左上のメニューから「アウトレット」を選択します(スマホの場合)。「アウトレット」の中の「アウトレット」をタップすると、アウトレット商品すべてが表示されます。その状態で画面上にある「Filter」というボタンをタップし「カテゴリー」の中の「スノーボード」をタップすると、板だけがリストアップされます。
ただし、どちらかというとウェアの品揃えが豊富で、ボードとビンディングはそこまでたくさん出ているわけではありません。

実は筆者もBurton公式オンラインストアでウェアを買っていますが、注意点が1つ! インターナショナルブランドはサイズがゆったり目です。国産ブランドでXLなら、バートンはLが適している可能性大。Burton公式オンラインストア
なら送料無料でサイズ変更をお願いできますが、念のためサイズ感には注意が必要です。
その他ブランドは楽天に出店する有名店が安心
楽天には数多くのスノーボード専門店が出店しており、旧モデルであっても「欲しいものを選んで買える」というメリットがあります。
一方、アマゾンでは買いたいモデルが探せないことがよくあります。アマゾンにはスノーボード専門ショップがあまり出店していないからです。
そこで、バートン以外のブランドについては、以下の各ショップ(楽天店)で型落ちモデルを探してみてください。
JSBCスノータウン|楽天市場店
ムラサキスポーツ|楽天市場店
follows|楽天市場店
BREAKOUT|楽天市場店
Snowboard&Ski オフワン国道16号|楽天市場店
こういったショップを利用しておけば、ある程度安心して買い物ができるでしょう。
Yahoo!ショッピングにもスノーボード専門店がたくさん出店しています。そちらもおすすめです。
旧モデルを買うメリットとデメリット
型落ちの旧モデルを買うメリットとデメリットははっきりしています。
メリット | 安い |
---|---|
デメリット | サイズなどが選べない可能性がある |
ここまでに解説した通り、初中級モデルであれば、今年モデルと去年モデルの性能に差がないことが大半です。見た目を別にすれば実質同じような板が格安で手に入ることが、旧モデル最大のメリットです。
一方、在庫から選ばないといけないのでニューモデルに比べるとサイズが選べない、という残念な状況もよくあります。
サイズがない時は妥協せず別モデルを選ぶ

スノーボードの適正な長さは、ざっくりと「身長マイナス15cmくらい」といわれています。これに該当するレングス(長さ)のモデルがない場合は、無理をして長すぎたり短すぎる板を選ばず、すっぱりあきらめて別モデルを探しましょう。
スノーボードの板の長さについては、以下の記事で詳しく解説しています。
スノボの板の長さは? 太さも含めてどう選ぶかを解説|関連記事
おすすめの機種については、この記事の少し下のほうで解説していきます。
3シーズン以上前の激安旧モデルは避ける

時々3シーズン以上前の激安モデルが販売されていることがあります。しかし、これはさすがに避けたほうが無難です。
古すぎるモデルの問題点- 保管状態が心配
- そこまで売れ残るには理由がある
3年以上倉庫に積まれていたとしたら、どこかしら劣化している可能性があり心配です。特に現物を見て買えないネット通販であれば、なおさら避けたほうがいいでしょう。
また、さすがに2~3年以上売れないとなると、何か理由があるはずです。どこか特殊なプロ向けのボードだったり、あまり性能がよくなくて不人気だったり……。
そういった心配もあるので、古すぎるモデルに手を出すのは避けたほうが無難です。
よくわからない謎ブランドには手を出さない

もうひとつ避けたいのは、あまり聞いたことがない謎ブランド。レンタル専用に安く作られたモデルだったり、アジアの某国で作られているざっくりした商品だったりします。
「おたく南国ですよね? 雪ないですよね?」みたいな国でも板を作ってますよ。
それでも板はまだマシで、一応滑れるといえば滑れる場合が多いでしょう。
ただ、ビンディングは本当に避けてほしいと思います。ちなみにブーツは論外です。
多少割高に見えても、ブーツはお店で買うのが鉄則です。
このブランドで選べ!おすすめの型落ち旧モデル
記事冒頭で、メジャーブランドの古すぎない初中級モデルを狙う! という話をしました。
激安型落ち板のポイント- メジャーブランドであること
- 初中級モデルであること
- 古すぎないこと
メジャーブランドは国際的に流通しており「たくさん作られている」というのがミソです。たくさん作られるのでそもそも安く、なおかつたくさん売れ残りやすいため、旧モデルを狙う人にとってはおいしいのです。
具体的には、ロシニョール(ROSSIGNOL)、K2、エラン(ELAN)、ヘッド(HEAD)、ナイトロ(NITRO)、ナイデッカー(NIDECKER)、ファナティック(FANATIC)などは型落ちのいいボードが見つかりやすい傾向があります。
型落ちは見つかりにくいものの、もしあればおすすめしたいのは、バートン(BURTON)、サロモン(SALOMON)など。国産ブランドのヨネックス(YONEX)やオガサカ、モス(MOSS)などは手ごろなモデルの型落ちがなかなか見つけられません。
レディースの型落ちモデルを特集した記事もあります。
ヘッドのおすすめ型落ち旧モデル
ヘッドのトゥルー(TRUE)2.0は、人気の高いアーキテクト(ARCHTECT)を初中級向けにアレンジしたモデルで、かなりいいボードです。1cmセットバックしたディレクショナルツインにハイブリッドキャンバーという組合せで、正統派かつオールラウンド。ターンをマスターしたい人から、ジャンプやトリックを練習したい人まで、初中級レベルのスノーボーダーにバランスよく対応してくれます。

ソフトフレックスですがペラペラに柔らかいわけでなく、しっかりターンできるところがポイント高め。かなりいい板で、なおかつ2万円を切る価格は魅力です。
【2023.1.8補足】残念ながら上記商品は完売してしまいましたが、ヒマラヤ楽天店で今期モデルのTRUEが安くなっています。板単体で27,900円ですが、なぜかビンディングセットで24,800円。ビンディング付きのほうが3000円安いので、ビンディングを持っている人でもこちらを選んでください。

もしFLUXのEMまたはPRビンディングとのセットが見つかれば、少し高くてもそちらがおすすめです。
ビンディングの違いはデカいです。
あとは、かなり古いモデルながら初中級向けのツインチップボードFLOCKAが格安で販売されているのを発見しました(一応新品)。

FLOCKAはロッカー形状でフリースタイルに向いているのですが、エッジを立てると板がたわみ、カービング性能が高まるというHEADらしい技術を搭載したボードです。これにより、初級者がターンする時は引っかかりにくいものの、ステップアップした時にある程度のカービング性能を発揮してくれます。
スピードディスクが不要な場合は外してしまってください。普通のビンディングをセットできます。
ロシニョールのおすすめ型落ち旧モデル
ロシニョール(ロシ)の入門向けロッカーボードディストリクト(DISTRICT)は、元々が安い上に型落ちになると激安になります。もちろん、ロシなのでちゃんとした板です。
オートターンロッカーという初心者に優しい形状で、ターンが上手くなりたいというより「楽しくスノボしたい!」という人におすすめです。カービングターンには向きませんが、普通にスイスイ滑りたいという人にはぴったりです。

去年モデルがこの価格なら、どう考えてもレンタルよりお得です。12月7日まで、もう1年古いモデルが14,900円の超激安価格で販売されていましたがソールドアウト。去年モデルも早めに押さえておく方がいいでしょう。
2023年1月8日現在、上記モデルは売り切れ間近となっています。しかし、同じDISTRICTの今期モデルが早くも激安になっているので、こちらも検討してみる価値あり。他のショップでは板単体で2万円台の場合もありますし、同じヒマラヤで板単体が19,800円で売られているので、ビンディングはゼロ円設定です。

ただし、このビンディングはそこまでおすすめではないので、使ってみて違和感があればFLUXのEMなどに買い替えてください。
すでにビンディングを持っている人なら、このビンディングは未使用新品のままメルカリで売るのがおすすめです。時期によりますが、3,000~4,000円くらいなら売れるでしょう。
そうすれば板本体が16,000円前後で買えたことになります。
ビンディングを持っていない人であれば、FLUXのPRがセットされた以下の商品を狙うという手もあります。

2023年1月時点のチョイスでは、このセットはかなりおすすめできます。
K2のおすすめ型落ち旧モデル
K2なら、オーソドックスなキャンバーボードのスタンダード(STANDARD) CAMBERがおすすめです。柔らかく、素直で乗りやすい板ですが、キャンバーボードなので「グラトリよりもターンに向いている」というセッティングです。ロッカーボードに比べてややハリがあり、スピードを出しても意外と安定してくれます。
そんなスタンダードはターンをしっかりマスターしたい人の1本目の板に最適です。また、超ソフトフレックスのロッカーボードに飽きてきた人の2本目の板にもおすすめします。

キャッチフリーチューンといって、エッジのビベルを調整することで、逆エッジになりにくい設計なのもメリットです。
ナイトロのおすすめ型落ち旧モデル
ナイトロのデマンド(DEMAND)にはガルウイング(ダブルキャンバー)のモデルとキャンバーベースのCAM-OUTがあります。しっかりターンをマスターしたい場合は、迷わずCAM-OUTでいきましょう。
グラトリやジブがそこそこできて、カービングターンもできるため、今後滑りのスタイルが変わっても対応できます。

最新モデルと去年モデルのグラフィックがよく似ているので「旧モデルは恥ずかしいなぁ」と思っている人に、こっそりおすすめしたいボードです。
ナイデッカー(NIDECKER)のおすすめ型落ち旧モデル
ナイデッカーのVERVE(バーヴ)はソフトフレックスのツインチップで、どちらかというとグラトリなどのフリースタイル系に挑戦したい人向け。今期の入門モデルPLAY(プレイ)はディレクショナルツインに変更されました。カービングターンを重視したい人はPLAYを選ぶか、K2スタンダードなどのディレクショナルボードを選ぶほうがいいでしょう。

キレでなくズラし系のターンであれば調子がよく、スノボを気軽に楽しみたい人にはむしろ最適です。
ナイデッカーの初中級モデルもおすすめ
ナイデッカーのスコア(SCORE)は、ミッドフレックスの初中級向けモデル。若干フリースタイル寄りのオールラウンドボードです。この価格なのに、ソールがN5000シンタードベースでよく走るのがポイントです。フレックスはナイデッカーで下から2番目の柔らかさですが、芯がある感じで、エッジが食った後にしっかり粘ってくれます。カービングもOKです。

長く乗るならいいボードですよ。ただし、ホットワックスはしてあげてください。
DEATH LABELのBLACK FLAGが珍しく型落ちで販売中
DEATH LABELといえばコアなスノーボーダーにも一目置かれているブランドで、型落ちが安く出ていることは少ないのですが、BLACK FLAGの151がお買い得価格になっています(2023年1月13日現在)。
身長170cmくらいのメンズ初心者さんにおすすめです。
BLACK FLAGはランナップ中もっとも柔らかいモデルで、グラトリを好むプロも使っているので「初心者モデルであっても、持っているとかっこいい」というのがメリットでしょう。扱いやすいロッカーボードなので、スノボ初心者さんでも扱えますし、3年くらいじっくり乗ってグラトリを覚えてみるのもおすすめです。

ビンディングは板との相性で選ぶ

ビンディングは板よりもチェックポイントが多く、この記事だけでは書き切れません。そこで、今回はジャパンブランドであるフラックス(FLUX)のEMを紹介しておきます。

フラックスのラインナップ中、最も低価格な入門モデルはPRで、EMはそこからのステップアップモデルという位置づけになります。どちらのモデルも、初中級向けボードとのマッチングは良好です。
軽量なミッドフレックスモデルで、かなりオールマイティーに使えます。特にハイバックは柔らかめに作られており、低速での操作性が高いのが特長です。細かい調整もしやすいので、どんなブーツにもよくフィットしてくれます。


EMの今期モデルは3万円台前半で、去年モデルが2万円~2万5000円。ショップにより、最新モデルと比べて1万円から5000円ほど安く買える計算になります。
さらに予算を抑えたい場合は、同じフラックスのPRが候補にあげられるでしょう。ただし、時期により1万円台中盤で購入できますが、EMとあまり変わらない時もあります。価格を比較して、大差ない場合はEMを選んでください。

PRはEMとあまり変わらない性能ですが、ハイバックリーンアジャスターが省略されています。
板+ビンディング、おすすめの2点セットを探しました
それほど多くはないですが、おすすめの板+おすすめのビンディングがセットになっている場合があります。ここではメジャーブランドの板+メジャーブランドのビンディングセットの中でも、初中級者におすすめできるものをピックアップしました。

サロモン(SALOMON)フロンティア(FRONTIER)とフラックスPR
去年モデルのフロンティアにフラックスのビンディング(PR)をセット。5万円を切るお買い得な商品です。フロンティアはキャンバーベースのFLAT OUT CAMBERという形状で、しっかりターンできる初中級モデル。ややフリースタイル色が感じられるオールラウンドボードで、たっぷりフリーランをしたい人に向いています。

エラン(ELAN)アウトランドとHEADビンディング
エランのアウトランドとヘッドのFX ONEビンディングとのセットで税込42,800円。フリースタイル向けの初中級モデルで、いずれグラトリに挑戦してみたいという人におすすめの板です。ヘッドのビンディングは長く使えるので、板を買い替えた時にも末長く使ってあげてください。

ただし! エランのボードは昔ほど信頼できないのが残念。かつてエランはスロベニアに工場を構え、ヨーロッパのスノーボード工場として多数のOEM生産を手がけていました。しかし2010年代に一度倒産し、その工場をキャピタ(CAPiTA)が引き継いだという経緯があり、現在は中国ないしは台湾生産と考えられます。今のエランをそこまで信頼していいのかどうか、若干微妙な点には注意してください。
ところでメルカリの中古品は?避けた方がいい理由

稲川光伸さん(オガサカFCの開発ライダー)に「中古ボードはどう思います?」と尋ねたことがあります。
「新品の性能が出ないので、何ともいえないですね……」
という返答でした。中古のボードはどんな風に使われてきたかまったくわからず、中にはコンディションが悪いものも混じっています。
特にメルカリの場合は年式が表記されていない場合も多く、しかも10年以上前のモデルが平気で売られています。さすがに10年前の技術で作られていると、今の基準では見劣りがするでしょう。なにより劣化が心配です。
そこで、メルカリなどで中古を買うのはおすすめできません。それよりも、スノーボード専門ショップで型落ちを買う方が安心してスノーボードを楽しめます。
激安旧モデルのスノボ板まとめ

この記事では激安で手に入る旧モデルの板の買い方を説明しました。要点をまとめると、メジャーブランドの初中級モデルが狙い目、ということです。また、去年モデルかその前年モデルまでにしておき、古すぎるモデルも避けた方が無難です。
スノーボードは何かとお金がかかるスポーツですから、特に初心者のうちは型落ちモデルで予算を圧縮し、その分たくさん滑りに行くのがおすすめです。
やがて上手くなってボードの違いが気になり始めたら、最新モデルを検討してみてください。

最後に、型落ちでも安心して乗れるおすすめモデルをおさらいしておきましょう。
スノマガのテッパン一推しモデルはK2のスタンダードです。初級モデルの割にまずまずレスポンスがよく、ターンがしやすく、長く乗れます。「上手くなったらバッジテストを受けたい」という人は、迷うことなくこれに決めてください。

ナイトロのデマンドという板はキャンバーベースで反発がよく、ターンしやすいモデル。なぜか今年モデルと去年モデルのグラフィックがそっくりなので、旧モデルだとバレにくいのもポイント高めです。ターンもグラトリも、両方やってみたい人にピッタリです。

安さで選ぶならロシニョールのディストリクト。昨年モデルが17,900円という驚異的な価格で手に入ります。ターンよりもグラトリ重視、もしくはラクラク楽しみたい人向けです。この値段でも、品質は高く、安心して乗れます。


ディストリクトについては、楽天の商品ページにプロを名乗る人からのレビューがついており「まじでこの板で十分(笑)」との評価でした。たぶん、プロでもジブやグラトリなら、まじでこの板で充分です。