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スノボの板の長さは身長マイナス15cm。太さも含めたサイズ選び!

板の長さは身長マイナス15cm程度
藤沼到プロ

スノーボードの長さ選び。基準を1つだけあげるとすれば「身長マイナス15cmまたは20cmくらい」です。

急いでいる人は「身長マイナス15cm」と覚えてショップへ!

しかし、余力があればもう少し細かい選び方を覚えておくと、より自分にあった板を選ぶ事ができます。

スノボンヌ博士
スノボンヌ博士
板選びは上級者になっても悩むくらい、難しいんですよね。

とくに「自分に合った板が見つからない!」とお悩みの身長低めの女の子は、記事後半もぜひチェックしておいてください。

太さも見ておきましょう
ボードのサイズのチェックポイント(長さと太さ)
写真提供:HEAD/USP JAPAN

記事後半では「長さ」に加えて「太さ(幅)」もチェックすることで、自分にぴったりのボードを選ぶポイントを解説しています。

旧モデルの激安の板、まだギリで間に合うかも。以下の記事でチェックしてみてください。

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板の長さの目安はこれ!基本は身長マイナス15~20cmです

DEATH LABELの近藤勇二郎プロ

スノーボードの長さのめやすといえば、昔からいわれている基準があります。BURTON FLAGSHIP OSAKAで「お客さんにどう説明していますか?」と尋ねてみると、

「やっぱり身長マイナス15~20cmという説明になりますね」

とのことでした。わかりやすく伝えるとしたら、どうしてもそういう説明になります。

身長マイナス15~20cmは専門のショップでも説明している長さの基準。

しかしそれが全てではありません。

もう少しだけ細かく適正サイズを計算したい人は、下の表のように考えてください。

身長160cm以下の場合身長マイナス10cm
身長160cm~175cm身長マイナス15cm
身長175cmを超える場合身長マイナス20cm
スノボンヌ博士
スノボンヌ博士
ちょっとだけ細かく計算していますが、これも完璧ではありません。

たとえば同じ長さの板でも、雪に接する部分の長さが違っていたたら操作性が違ってきます。

また、「初心者はめやすよりも少し短めに」というアドバイスをされることがありますが、一概にそれが正しいともいえません。

短めにするか、適正サイズにするか迷った時は、以下のメリット・デメリットを参考にしてください。

長さを「短め」にするメリット・デメリット

ハンドレールにオンするスノーボーダー
短いボードはジブやグラトリで有利
メリット

一般には短い方がスイングウエイト(回した時の重さ)が小さくなり、少ない力で板を回すことができます。ターンの習得やグラトリに有利ですし、柔らかいフレックスと組み合わせると、初心者に扱いやすいボードになります。

デメリット

短いボード(とくに柔らかくて短いボード)は安定性に欠けるため、高速での滑走には向いていません。またパウダーでの浮力も小さく、新雪時にも不利です。

スノボンヌ博士
スノボンヌ博士
ボードの適正サイズって、ちょっと複雑なんですよね。

この記事の冒頭で「身長マイナス15cm」などの、わかりやすいめやすを説明しました。しかし、それだけにとらわれるのではなく、他にも見ておきたいポイントがあります。

スタイルによる長さの違い

BURTON FLAGSHIP OSAKAを通して、バートンの担当の方にうかがったところ、スタイル別に長さの考え方を回答してもらえました。

滑走メイン標準または長め
パークメイン標準または短め
ジブ・グラトリ短め

この表からわかるように「標準的な長さ」から、スタイルに合わせて微調整するのもおすすめです。

カービングなど滑走メインでスノーボードをしたい人は長めのボードを選ぶという選択肢もあります。長めのボードは高速でも安定していることなどがその理由でしょう。

パークやパイプでは、標準より短めを選んでも問題ないようです。実際、少し短めのボードを使っているプロスノーボーダーもいます。

そしてジブやグラトリなら、やはり短めの板が扱いやすいということです。

ライディングのスタイルに合わせて、少し長さを調節するという考え方も有効です。

バートンをはじめとした各ブランドの解説とおすすめの板については、以下の記事で取材・解説しています。

バートン(米国)の解説も板選びの参考になります

各メーカーの「長さ」についての解説を読んでいて「さすがだな」と思ったのはバートン(米国)のサイト。簡単な説明をうのみにするのではなく、より広い視野でボードを選ぶようにすすめています。

スノーボードの適切な長さ2

以下にリンクした記事では、「鼻とあごの間の長さが適切」という考え方はすべてのライダーに当てはまるわけではなく、他にも大切なポイントがあると指摘しています。

どんな人にも、たった1つの適正サイズというものはないからです。

英語を読むのもめんどうなので、簡単に内容をまとめてみましょう。

適正体重表示も見ておこう

ヘルスメーター

スノーボードに推奨体重(最大~最小)が表記されている場合があります(ステッカーが貼ってあったり、スペック表に記載されています)。もし発見できたら、これも参照してボードを選んでください。

ただし、推奨体重もめやすにすぎず、だいたい該当していればOKです。

どんな場所を滑るかで適正なボードが変わってくる

バインディングをつけるスノーボーダー

長いボードはパウダーなどに向いていて、短いボードはジブアイテムなどに向いています。しかし、初心者の場合はだいたい圧雪された緩斜面を滑るはずです。

そこで、バートンの記事では、初心者の方は一般的な長さのオールマウンテンボードを選ぶのがよいといいます。

そこで「初心者であれば、一般的な長さを選べばよい」といえるでしょう。しかし、次に解説する幅(Width)も重要です。

注意しておきたい板の幅(Width)の考え方

バインディングをつけるスノーボーダー

ボードの長さだけでなく、太さ(幅・Width)にも適正なサイズがあります。必ず見ておきたいのはブーツとのマッチングです。

ボードの幅の説明(細すぎる場合)
ボードの幅が細すぎる場合

上の図のようにブーツに対して細すぎるボードだと、ターンの途中でつま先やかかとが雪面に引っかかる(ドラグする)可能性があります。

ボードのデッキにバインディングとブーツを当ててみて、傾けても雪面に引っかからないか確認しておくとベストです。

ボードの幅の説明(太すぎる場合)
ボードの幅が太すぎる場合

逆に、上の図のようにブーツに対して幅が大きすぎると、ボードを踏んだ力を効率的にエッジに伝えることができません

ボードの幅の説明(適切なサイズ)
適切な幅のボード

一般的には、ブーツがわずかにボードからはみ出るくらいが適切なサイズとされています(「1cmはみ出るくらい」という人もいます)。ブーツやバインディングをボードに当ててみて、サイズを確認するのがベストです。

通販で板を買う場合でも、スペック表でボードの幅を確認しておきましょう。

まとめと、小さい女の子の板選びのヒント

ボードを持つ近藤勇二郎プロ

ショップで買い物中に「あれ、適正サイズって?」とわからなくなった時は、ひとまず1つだけ思い出しましょう。

ボードの長さは身長マイナス15cmがひとつのめやすです。

もう少し細かく考えたい人は、次の点をチェックします。

身長が高い場合身長マイナス20cmに
身長150cmかそれ以下の場合この記事のもう少し下を参照
足が特に大きい人ウエスト幅に注意
体重が特に重い・軽い人適正体重の表示をチェック

このあたりに注意しておけば、初めてのボード選びで失敗する確率は相当低くなります。

ただし、ボードのサイズ選びに正解があるわけではありません。たとえば身長180cmの近藤勇二郎プロは、身長に対して25cm短い155の板を使っています。

動画の中で勇二郎プロも、身長が低めの人はボード選びが難しいと解説してくれています。実際に137くらいが最も短いサイズで、選択肢は少ないのが実情です。

勇二郎プロがすすめてくれたデスレーベル(DEATH LABEL)のBLACK FLAG DWのほか、女の子ブランドのサブリナ(SUBRINA)が137のVOYAGEというモデルを、同じく女の子ブランドのロキシー(ROXY)がDAWNの138を用意しています。

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スノボンヌ博士
スノボンヌ博士
一般ブランドでもレディースモデルに137または138を用意している所はちょいちょいあります。

本当の業界最小はおそらく、バートンのグッドカンパニー(135)や、サロモン(SALOMON)のロータス(135)、コスミックサーフのGOODBETTER(135)です。

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グッドカンパニーはBURTON FLAGSHIP OSAKAでも「初心者さんにおすすめですよ!」と教えてもらったボードです。安心してチョイスできる板を探しているなら、ぜひ候補に入れておいてください。

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ロータスも国内、海外含めて評判がいいボードです。旧モデルなら値段も安く、同じサロモンのバインディングと組み合わせた2点セットで販売されていたりしますが、コスパが高くて狙い目です。そして、ブーツは別途、信頼できるショップで試着してから買ってください。そうすれば、足が小さい女の子も、かなり安心してスノーボードを始めることができます。

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