スノーボード業界に定着した「激安ウェアブランド」。
低価格はうれしいけど、実際のところどれだけの実力があるのか、機能性が気になっている方も多いと思います。
今回は激安ウェアの中でも低価格で、5,000円でお釣りが来るハイマスマニア(himassmania)のスノーボードパンツを実際に履いた上でレビューします。
結論からいえば「普通に滑るぶんには十分!」です。環境により多少の注意点があるので、詳しくは記事でご確認ください。
この記事は元雑誌スノーボーダー誌編集長の立石がレビューしました。
ハイマスマニアのウェアのレビューはこちらをご覧ください。
ハイマスマニアのスノボウェアを自腹購入&レビュー。激安ウェアのいい点・悪い点は?
1シーズン履いてみたハイマスマニアのパンツをレビュー
スノマガ編集部の立石が、激安ブランド「ハイマスマニア」のパンツを1シーズン着用してみました。細かい点もレビューしていきますが、結論からいうと「予想以上によくできている!」です。
布地の感触も決して安っぽい物ではなく、しっかりしています。縫製が予想をかなり超えるレベルでしっかりとしているのも印象的でした。
縫製に関しては、某メジャーブランドの安いラインよりよくできており驚きました。
実際履いていても、これまで使っていたメジャーブランドのスノーボードウェアと変わる点はなく、十分動きやすいと感じました。2月に、かなり吹雪いている中でも滑りましたが、寒いと感じる事もありませんでした(新潟県の妙高方面)。
ウエストのパウダーガードもきちんと雪の浸入を防いでくれる物でした。雪上でも思った通りに機能してくれます。藤沼到プロとしゃべりながら滑っていて転んだりもしましたが、内部に雪が入ってくることもありませんでした。
裾のパウダーガードも同様に、何の問題もなく使えます。その他、お尻の部分のシーム(防水テープ)も効いていると感じますし、ジッパーやベンチレーションも十分に使える物でした。
ただし、メジャーブランドであればYKKのジッパーを使うことが多いのですが、この商品ではノーブランド品のジッパーでした。この部分の耐久性は未知数です。
通販ブランドならではのよさも
通販で買うならこういうブランドがいいかも、と感じたポイントは「サイズ調整がかなりできる」という点。ウエストのベルトで、大幅なサイズ調整ができます。さらにウエスト部分のジッパーを開放すると、10cm近くサイズを調整できます。
厚手のインナーやケツパッドを着用する場合も安心です。
購入時にも、メジャーブランドよりはるかに詳しいサイズ説明が掲載されていることに加え、こういった調整システムのおかげで、サイズに悩まなくていいというメリットがあります。
ここはネットユーザーやスマホユーザーを想定する、通販に特化したブランドの強みだと感じます。
防水・撥水機能は普通に合格レベル
1シーズン使用し終わった状態で、パンツのお尻付近に水をこぼしてみました。その結果、購入時と比べて、とくに撥水性が落ちた印象はありませんでした。2~3シーズンは十分に使えると感じます。
水をこぼした状態で、あえて指でグイグイ押して水をしみ込ませてみました。写真のように水が生地内にしみ込んでいきますが、この状態で内部にまで浸透しません。
耐水圧が15,000mmと高いレベルなので、簡単には内部に水が到達しないようです。
モンベルのゴアテックスと比べると?
しかし、登山用の本格的なウェアなどと比べると差があることがわかります。
2シーズン以上、普段着としても着倒した、アウトドアブランド「モンベル」のドロワットパーカと水の染み方を比較してみました。ゴアテックスのドロワットは、かなりボロボロですが、写真のようにしっかり水をはじきます。
また、指でグイグイ押しても、水が浸透していきませんでした。激安ブランドの「ハイマスマニア」はコスパが非常に高いですが、アウトドア用のウェアほどの性能ではないようです。
ハイマスマニアが向いている人は?
激安ではあるものの、かなりしっかりと作られているブランド「ハイマスマニア」。通常のゲレンデでスノーボードをするなら十分だということがわかりました。
- パンツは極太でバギーなシルエットが流行っている
- とくにレディースではニュアンスカラーが流行のきざし
といった、ファッション面、デザイン面でのトレンドもしっかりおさえて、最新モデルのラインナップに反映させているところもポイントです。
どんな人に向いているかというと……
himass maniaが向いている人
- ゲレンデで普通にスノーボードを楽しみたい
- ウェアに余計なお金をかけるよりスノボ旅行を楽しみたい
- まだスノボを長く続けるか分からない
- 普段着にも使い回せるかわいいウェアが欲しい
こういった希望を持つ人には、間違いなくおすすめできると感じます。
激安ウェアが向いていない人は?
北海道や標高が高いゲレンデなど、比較的厳しい環境でスノーボードをする場合で、なおかつ厳冬期であれば、おそらく激安ウェアでは対応しきれないでしょう。
また、管理されたゲレンデを出て、バックカントリーといわれる自然の山を滑るスノーボーダーにも向いていません。
himass maniaが向いていない人
- 北海道や標高が高い山で滑る人
- バックカントリーに分け入って自然の山を滑る人
しかし、通常のスノーボードであれば、激安ウェアでも快適に滑ることができます。
スノーボードをこれから始める人や、年に1度か2度みんなと楽しくスノーボード旅行がしたい、という人には十分おすすめできるでしょう。
今回紹介したスノーボードパンツの後継モデル
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