スノーボードが盗難にあいやすい条件は決まっています。
板が盗まれやすい条件
- ワイヤーロックなどで施錠していない
- 人目が届かないところに置いてある
- 高級なボードである
該当する条件が多いほど、盗まれやすいと考えていいでしょう。
そこで、この記事ではなるべく盗難にあいにくいボードの置き場所や、価格帯別ワイヤーロックの選び方を解説していきます。
最後に、スノーボードの盗難を補償してくれる保険についても調査しました。
スノーボード盗難を今すぐ防止!「心構え」編
窃盗犯は、なるべく手間なく板を盗みたいと考えています。そこで、人目がある盗みにくい場所に置いておくだけでも、盗難にあいにくくなります。
また、駐車場近くのレストハウスを避けるだけでも防犯効果があります。
ここでは、ちょっとした意識改革でできる、スノーボードの盗難対策をガイドします。
板を置く場所を工夫するだけでも盗難にあいにくくなる
板の盗難にあった人はだいたい「ちょっと目を離したすきに盗まれた」といいます。つまり、短時間であってもなるべく目を離さないのが第一のポイント。
以下のような工夫が有効です。
板を置く場所の工夫
- なるべくレストハウスの窓から見えるところに置く
- 監視カメラに写る範囲内に置く
- リフト小屋の係員などから見える位置に置く
また、休憩するときはスキー場下部のレストハウスを避けて、山の中腹以上のレストハウスを利用するのもおすすめです。
駐車場に近いレストハウス付近であれば、盗んだ板をそのままクルマに積み込んで逃亡することができます。
一方、リフトで上がった場所の場合、盗んだ板を抱えて滑り降りる手間がかかるため、狙われにくくなります。
板だけでなくクルマが車上荒らしにあわない対策も必要
スノマガを運営する渡部ルミの知人が、スキー場の駐車場で車上荒らしにあったことがあります。滑っている時の出来事なので板は無事でしたが、現金などが狙われました。
車上荒らしにあうと、板を盗まれるよりダメージが大きい場合もあります。余力があればこの点も対策しておきたいところです。
スノボの後の温泉や食事中も役に立つので、簡易的なカーセキュリティを用意しておくのもおすすめです。
セキュリティ機器に予算をかけたくない場合でも、荷物が見えないようにシートでおおっておくなどの対策は心がけた方がいいでしょう。
予算1000円くらい~。盗難対策アイテム編
倶知安警察署の資料では、スキー・スノーボードの盗難について次のように報告しています。
食事や休憩など、短時間での発生が多く、そのほとんどがワイヤー等でロックされていない高級な板が狙われている。
令和3年度第2回倶知安警察署協議会
大事なことなのでポイントをまとめると、
ワイヤー等でロックされていない高級な板が、目を離した隙に盗まれてますよ!
ということは、簡単なものでもワイヤーロックをしておけば、ある程度盗難を防ぐことができそうです。
ポケットに入るスノボ用の簡易ワイヤーロックでも効果あり
写真は筆者が長年使っているスノーボード用の簡易ロック。小さいトンカチでちょっと叩けば壊れてしまいそうですが、20年以上、こいつが盗難を防いできてくれました。
まさに、ないよりマシなお守り的アイテムです。
トイレに行くくらいの短時間であれば、こういった簡易ワイヤーロックでも効果が期待できます。
おすすめ簡易ロック
一定の効果は期待できますが、確実に盗難を防止するとしたら、もう少し頑丈なロックが必要です。
自転車用の少ししっかりしたワイヤーロックを使うのもおすすめ
写真は筆者が自転車専門店で購入したワイヤーロックです。自転車用としては簡易的で軽量なので、スノーボード用としても使っています。
トンカチで破壊するのはやや難しく、ワイヤーカッターで切断する必要がありそうなので、少しだけ盗難に強いと思われます。
このワイヤーはレストハウスで休憩する可能性があるときに使っています。
おすすめ自転車用ロック
ダイヤル式のロックの場合、デフォルトで「000」になっていることが多いと思います。これは必ず変更しておいてください。
たまーに、休憩後に確認すると、自分のロックが「000」に合わされている場合があります。これは「もし000で解錠できたら盗んでいこう」と試されたに違いありません。
バイク用の頑丈なロックはレストハウス前のラックに付けておく
ゲレンデでバイク用の頑丈なロックを使っている人もいます。もちろん、重いので持ち運びには向いていません。
そこで、ゲレンデに到着したら、まずワイヤーロックをレストハウス付近のラック(板を立てる器具)に固定しておきます。
滑る間はそのまま放置し、休憩するときにワイヤーロックを使用して板をロックします。これなら小型のワイヤーカッターでは切断できないので、かなり強力な盗難防止策になります。
この方法の問題点は、帰りにワイヤーロックを忘れてしまいがちという点です。その点には注意が必要です。
宿泊先の乾燥室でも施錠しておいた方が安心
ホテルやペンションの乾燥室でも注意が必要です。とくに、出入口が2か所あり、一方が駐車場直結という場合は危険度が上がります。
悪意のある人がチェックアウトのついでに板を持って行ってしまう可能性があるからです。
そこで、乾燥室でもワイヤーロックをしておくほうが安心できるでしょう。
万が一スノーボードを盗まれた後の対策編
ここまでの対策で、盗難にあう確率はかなり低くなるはずです。
しかし、それでも盗難にあってしまった場合は以下の対策方法を試してみてください。意外と身近な場所で見つかるかもしれません。
また、万が一に備えて、スノーボードの盗難を補償してもらえる保険を調べてみました。カードで購入した場合は、カード付帯のショッピング保険が使えるかもしれません。ただし、購入から60日または90日程度とする場合がほとんどで、あまり期待はできません。
掛け捨ての保険としては、PayPayアプリ専用の、お手軽な保険がおすすめです。記事内で詳しく解説しました。
必ず周辺の目立たないところを探してみる
スノマガを運営している渡部ルミがインストラクターをしている時、同じスクールに勤める同僚の板が盗まれたことがあります。
この時は、みんなで手分けして周辺を探すと、目立たない場所に板が隠されていました。つまり、犯人は後でゆっくり回収しようとしたようです。
こういうこともあるので、盗まれたらまず周辺に板が隠されていないかを確認してみてください。
スキー場と警察に届け出をしておく
窃盗の被害にあったら、まずスキー場には一報を入れておき、警察にも被害届を出しておきましょう。
被害届が出されても、警察は必ず捜査をしなければならないわけではありませんが、出さないよりはいいでしょう。
万が一間違えて持って行かれた場合は、スキー場に返却されるかもしれません。届け出をしておけば、スキー場や警察署から連絡をもらえる可能性があります。
いろいろ調べると「PayPayちょこっと保険」はおすすめ
最後に、スノマガでは「スノーボードの盗難が保険で補償されるか?」を調べてみました。結論としては、確実に補償してくれる保険は少ないものの、安くてもちゃんと補償してくれる保険がありました。
PayPay保険サービスのPayPayアプリ専用保険やちょこっと保険なら、携行品補償にスノーボードも含まれます。
カスタマーサービスに問い合わせて確認済しました。
とくにPayPayアプリ専用保険は1日あたり180円~の掛け金で、携行品損害、入院保険、他人にケガをさせたときの賠償責任も保証されます。
PayPayアプリ専用保険の補償
補償内容 | お手軽プラン | 基本プラン | 安心プラン |
日額掛金 | 180円 | 332円 | 539円 |
死亡・後遺障害 | 10万円 | 100万円 | 200万円 |
入院保険日額 | 1000円 | 2000円 | 3000円 |
通院保険日額 | × | × | 1500円 |
携行品損害 | 5万円 | 10万円 | 15万円 |
賠償責任 | 1億円 | ||
救援者費用 | 100万円 | 200万円 | 300万円 |
掛金は1日単位ですし、スノーボードに必要な補償が詰まっているので、けっこう使い勝手がいい保険だと感じました。
価格帯別おすすめのワイヤーロック10選
ここまでをまとめると、スノーボードが盗難にあいやすい条件は、
- 施錠していない
- 目の届かないところに置いてある
…の2点でした。
そこで、簡単なワイヤーロックをしておき、休憩中はレストハウスの窓から見えるところに置いておくだけでも、盗難にあう確率を減らすことができます。
ここからは、様々な価格帯のおすすめワイヤーロックを紹介していきます。
最低限用意したい、送料込み1000円以下編
とりあえず、何らかのワイヤーロックが付いているだけでも盗難の確率は低くなります。検索してみると、激安で「とりあえず」というロックはAmazonより楽天に多い傾向がありました。
安心の強力ワイヤーロック編(1000~3000円)
バイク用のロックでかっこいいものは楽天よりAmazonに多く、見た目より価格重視なら楽天でたくさん見つかる傾向がありました。
自転車用(ロードバイク用)には、極端に短いものがあるので、その点には注意してください。