大人の男子は怪しいウェアを着るわけにはいきません。
- そろそろ体をいたわりたい
- 大人として恥ずかしいブランドは避けたい
そうなると、しっかりしたウェアは必需品です。しかし、予算というものがありますよね。
さらに、余裕があるなら「できればこんなウェアを着てほしい!」という上質なプロダクトも紹介します。
予算別!大人のウェア選び~4万円 | バートンやクイックシルバーのジャケット+ややマイナーなパンツの組合せ。ゲレンデで普通に滑るなら十分 |
---|---|
~9万円 | クイックやバートンのゴアテックスで上下セットアップが揃います。寒い地方や高地で滑るならこれ |
~20万円 | バックカントリーライダーが着ているブランドに手が届き、快適性が断然アップ |
上の表の通り、価格帯別にスノマガが厳選おすすめウェアを選びました。
この記事は雑誌スノーボーダーの元編集長立石が制作しました。翠川孝博プロ、石川敦士プロ、リード大阪の各位に協力いただきました。
予算別!40代メンズのための厳選ウェア
この記事では、バートン(BURTON)やクイックシルバー(QUIKSILVER)の最新ウェアを4万円以内でゲットする方法から、予算15万円以上の高機能ウェアまで、40代のメンズが着るべきモデルをラインナップしました。
ミュートカラーもしくはシンプルな単色系デザインを選べば間違いなし
最近の海外のトレンドとしては、明るいカラーの大柄パターンがミュートカラーに取って代わりつつあります。
しかし日本ではまだまだミュートカラーが全盛で、海外でよく見かける大胆なパターンのVolcomやROXYのウェアは見かけません。
一方、バートンの[ak]などでは明るい単色カラーもラインナップされており、そういったウエアもゲレンデで目立ちそうです。
このように、日本では昨シーズンまでとあまり変わらない傾向が続くので、型落ちや格安モデルを購入しても、失敗する可能性は低そうです。
機能面では耐水圧と透湿性に注目
ウェアの広告によく書かれている耐水圧の数字は要チェックです。
耐水圧とは「生地にしみ込もうとする水を防ぐ」性能を表す数値です。たとえば10,000mmなら、生地の上に1cm四方の柱を立て、そこに10mの高さまで水を注いでも耐えられることを表します。
レインウェアメーカーなどが公表している数値では、だいたい大雨時に必要な耐水圧は10,000mm程度。スノーボードに必要な耐水圧も10,000mmがめやすとされます。
日本被服工業株式会社のサイトに掲載された記事がおすすめです。
耐水圧・透湿性の意味は?|日本被服工業株式会社
もうひとつ重要な指標が透湿性。これは汗をかいた時の「蒸れにくさ」を表しています。具体的には生地1㎡あたり、24時間で何グラムの水を外に出せるかを表します。
スノーボードに必要な透湿性のめやすは、およそ5,000g/㎡/24hとされます。
アパレルに関する基礎知識|ブリジストンスポーツ株式会社
まとめると、スノーボードウェアに必要とされる最低限のスペックは次の表の通りです。
ウェアに必要なスペック耐水圧 | 10,000mm~ |
---|---|
透湿性 | 5,000g/㎡/24h~ |
実はメジャーなブランドのウェアは、安いラインでも、ほぼこの数値をクリアしています。
~4万円:ジャケットに重点をおく節約コース
上下セットで4万円というと、40代の大人の男子が着るギリギリOKレベルのウェアになります。しかし、決して恥ずかしくないブランドで揃えましょう。
ポイントは、パンツをオンヨネのワンスリー(ONE THREE)で1万円に抑えること。ジャケットに3万円かけられる計算になるので、クイックシルバーやバートンが狙えます。
正直パンツのブランドが超一流でなくても、ジャケットさえメジャーブランドならかっこよく見えます。かなりおトクな組合せといえるでしょう。
北海道や高地は別として、普通のゲレンデでスノーボードをエンジョイするならこれで十分です。
ONE THREE+クイックシルバーのミッションJK
格安ですがオンヨネのONE THREEはよくできたパンツです。耐水圧は10,000mmを確保しており、動きやすいデザインもさすが老舗メーカー。スキーウェアっぽいブランドイメージだけが気になりますが、履いてしまえばわかりません。ましてやジャケットにクイックシルバーを組み合わせれば完璧です。
クイック(QUIKSILVER)のミッションは息の長いモデルで、定番といってもいいでしょう。スペック的にも耐水圧10,000mmを確保し、必要十分な性能です。
今なら昨シーズンモデルがおとく
ONE THREE+バートン コバート ジャケット
バートンの安価なラインのジャケットですが、耐水圧はしっかり10,000mmを確保。すっきりした定番デザインが好印象です。カラバリが増加傾向にあり、自分らしいカラーを選べるのもうれしいポイント。
ジャケットは、バートン公式で買うのもおすすめです。往復送料無料でサイズ交換ができます。
公式ストアなら、確実にライフタイムワランティ(長期保障)を受けられるのも魅力です。実は去年モデルが安く出ていたりもしますよ。
~9万円:ブランドウェアの上下セットアップを狙う
予算9万円になると、ゴアテックスの上下に手が届きます。おすすめはゴアなのにお手頃価格のクイックシルバーと、241(TWO FOR ONE)。
いずれも歴史あるブランドで、石川敦士プロなどかっこいいオヤジライダーをサポートしています。
ゴアテックスの耐水圧は50,000mm以上、透湿性25,000mg/㎡/24h以上(アウトドアブランドのモンベルによる解説)。このクラスのウェアを手に入れれば、かなり過酷な環境にも耐えることができるでしょう。
厳冬期から春先まで、ほとんどのシチュエーションに対応可能。肌に触れる下着(ファーストレイヤー)やミッドレイヤーをしっかり選ぶ事でベストな性能を発揮します。
クイックシルバーならゴアテックス上下が7万円台!
40代半ばで現役。「鉄人」と呼ばれる石川敦士プロをサポートし続けるブランドがクイックシルバー。敦士に「最近どんなウェアを着てるの?」と尋ねてみると「いい歳なんで、ゴアのモデルを選んでますね」との返答でした。
しかも現在、オフシーズンなので旧モデルが販売されており、上下あわせて5万円ちょっとで手に入ります。急ぐべし!
敦士が言うとおり、クイックシルバーだと8万円でお釣りが来る! お得感ありますね。
最近大人感を増している241もおすすめ
241(ツーフォーワン)はスノーボーダーであり、スケーターでもあるマイク・バシッチが立ち上げたブランド。30年近い歴史を経て、現在は広大な山を滑る美谷島慎プロなどのシブいライダーをサポートしています。
過酷な環境にも耐え、価格もやや控えめ。パウダー好きな40代におすすめです。
楽天はおとくな昨年モデルにリンク!
美谷島慎プロが実際に着用しているモデルは241のSEEKERジャケット、SEEKERビブパンツなどです。
~20万円:ゴアテックス3Lの本格的なウェアを狙え!
軽量かつ耐久性の高いスリーレイヤー(3L)のゴアテックス。そして完璧なシームテープ。これほどの高機能が不可欠となるのは、おそらく過酷なバックカントリーということになるでしょう。
しかし、余裕のあるスペックは快適性を保障してくれます。体をいたわるためにも、できれば大人は高機能なウェアを着用してください。山用のウェアもいいですが、スノーボーダーならまずバートンの[ak]をおすすめします。
最強のアウターシェルだけに「下着はTシャツ」とかはナシ。一方、ファーストレイヤーやミッドレイヤーに「通気性と保温性に優れたもの」を選ぶ事で、あらゆるシーンに対応できるのが強みです。
バートン [ak] スウォッシュ
機能面は[ak]なら万全。予算に余裕があるオヤジは迷わずこれで。
楽天はおとくな昨年モデルにリンク!
バートン公式通販でファーストレイヤーからしっかり揃えるのがベストです。
公式ストアなら、サイズが合わない時は往復送料無料で交換してもらえます。また、確実にライフタイムワランティが受けられる点も安心。
スピード系のオヤジライダーにはMountain Hardware
50代で現役レーサーの翠川孝博プロに「最近どんなウェア着てます?」と尋ねると、超マメな返信が返ってきました。
ここ数年、私は山用のブランドで、MOUNTAIN HARDWEARを使ってます。コロンビア扱いで、日本に入ってますね。
軽井沢のアウトレットモールで見つけて、毎年そこで買ってますね。
気に入ってるポイントは、
1)わりと細身。
2)ストレッチ素材で動きやすいものもある。
3)アメリカサイズなので、袖が長め。私にとってかなり重要。
4)飽きのこないデザイン。
5)最近はあまり必要じゃないけど、パンツがサイドファスナーで全部開く。
6)ダウンやフリース、インナー類が全部揃っている。
50代の若干お兄さんライダーではありますが、現役レーサーの選択は参考になります。
細身でかつ動きやすいのがポイントで、また機能が高く常に快適。ゲレンデをかっ飛ばすタイプのオヤジライダーにおすすめです。
あのリード大阪さんでも聞いてきました
40代の大人のメンズスノーボーダーが、予算の制限なくウェアを選ぶとしたら? YouTubeチャンネルが有名なリード大阪さんで聞いてみました。
40代の大人のお客さんであれば、ゴアテックスに限らず、高機能なスリーレイヤーのウェアがおすすめです。ブランドで選ぶというより機能で選びましょう。予算15万円くらいで、軽くて快適なウェアが手に入ります。
やはり、そこに行き着くようです。
具体的にあげてもらったブランドはアンファッジ(UNFUDGE)。飛騨高山発の、高機能なモデルを揃えているブランドです。小西貴文プロ(コニタン)や近藤勇二郎プロをサポートしています。
スリーレイヤーとは?
ゴアテックスとは1㎡あたり14億個の微細孔を持つ膜で、その両面をファブリック(布地)で挟んだものがスリーレイヤー(3枚重ねの構造)です。片面だけにファブリックを貼り合わせたものはツーレイヤー。ツーレイヤーの場合は、ウェアを作る時に別途裏地が必要になります(メリット・デメリットの両方があります)。
アンファッジのおすすめモデル
アンファッジは完売が早めなので、狙っている人は急ぎましょう。
リード大阪
電話: 06-6634-3737
まとめと40代におすすめのウェアBEST3
スノーボードウェアに必要な機能をまとめると、必要最低限のスペックは次の通りでした。
ウェアに必要なスペック耐水圧 | 10,000mm~ |
---|---|
透湿性 | 5,000g/㎡/24h~ |
しっかりしたブランドのウェアであれば、低価格モデルでもこの数値はクリアしています。
ただ、気になるのは長時間湿雪にヒザをついた場合。耐水圧10,000mmではちょっと不足する場合もあるので、心配な場合はゴアテックスのパンツを選んでください。
おすすめのウェア①
4万円以下で、クイックシルバーの定番ミッションJKを手に入れましょう。パンツにONE THREEを選んで総額を抑える節約プランです。
おすすめのウェア②
予算8万円ほどで、クイックシルバーのゴアテックス使用モデルを揃えましょう。これなら湿雪に長時間ヒザをついても大丈夫です。
おすすめのウェア③
北海道や寒冷地、高地で滑るなら、バートンの[ak]にしっかりしたファーストレイヤー、ミッドレイヤーを組み合わせましょう。
また[ak]を選ぶなら、バートンの公式サイトでファーストレイヤー(ベースレイヤー)やグローブも揃えておくのがおすすめです。
公式ストアなら、サイズが合わない時は往復送料無料で交換してもらえます。
ここ数年お気に入りのブランドがあります
翠川孝博プロ